2025年4月、実業家のひろゆき氏がABEMAの番組で語った「音大卒では食べていけない」という発言がSNSで大きな話題を呼びました。「夢を追った先にある現実」について、改めて考えさせられた方も多いのではないでしょうか？
今回は、ひろゆき氏のコメントをきっかけに、音大卒業生のリアルな進路データをもとに、音楽の道の厳しさと可能性について掘り下げてみます。
🎤ひろゆき氏の発言：「趣味を仕事にしても食べていけないのは当然」
番組内でのひろゆき氏の発言はこうです。
「音大を出て音楽で食えないとか、美大を出て絵を描いて食えないとか、日本文学科に行って文学で食えないとか、当たり前なんで。趣味を選んだら食えないのは当然でしょって思いますね」
この辛口コメントに対し、ネット上では賛否両論。しかし、現実に目を向ければ、確かに音楽だけで食べていく道は険しいことがわかります。
📊音大卒業後の進路データ【東京音楽大学・文科省調査より】
では実際に、音楽大学を卒業した学生たちはどのような道を歩んでいるのでしょうか？
東京音楽大学や文部科学省のデータをもとに、主な進路を見てみましょう。
▶ 東京音楽大学（2024年度卒業生）
- 進学：25%
- 音楽教室講師：24%
- 企業就職：12%
- 音楽活動（演奏家など）：10%
- 教員：3%
- その他・準備中：26%
▶ 文部科学省「令和元年度調査」
- 就職率：60%（非正規雇用：約29%）
- 進学率：22%
- 未定・その他：18%
🎓つまり、多くの音大卒業生が進学または教育関係に進む一方、音楽活動一本で生計を立てている人はごく一部なのが現状です。
🌐ネット時代の新しい選択肢もある
一方で、YouTubeやTikTok、Instagramなど、ネットで活動する若手音楽家たちも増えています。
- レッスン動画を発信してファンを獲得
- オリジナル楽曲を配信してストリーミング収益を得る
- クラウドファンディングでCD制作資金を集める
など、かつてはなかった収益モデルが現代には存在しています。つまり「音楽一本では食べていけない」は、方法次第で変えられる時代なのです。
🎓音大進学を考える人へのリアルなアドバイス
音大への進学を考えている人は、「音楽が好きだから」だけでなく、卒業後にどのような生き方をしたいのかをしっかりと考える必要があります。
✔ 音楽教育や教員を目指すのか
✔ フリーランスとして活動したいのか
✔ 一般企業で働きながら音楽を続けたいのか
進路を見据えた学び方をすることで、後悔しない道が選べます。
✍️まとめ：夢と現実、その間にある“選択”
ひろゆき氏の発言は、一見冷たいように聞こえるかもしれません。しかし、「好きなことで生きていく」ためには、冷静な現実認識と行動戦略が必要です。
音楽の道は決して楽なものではありませんが、情熱と柔軟な発想があれば、自分らしいキャリアを築くことも十分に可能です。
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