2025年4月、メジャーリーグ・ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が、第一子となる女の子の誕生をInstagramで発表しました。
投稿には、赤ちゃんの小さな足と愛犬・デコピンの写真が添えられ、「最愛の妻に心から感謝しています」という言葉も綴られており、世界中から祝福の声が寄せられています。
◆ MLBの「父親リスト（Paternity List）」とは？
MLBでは2011年から、選手が配偶者の出産に立ち会えるよう「父親リスト（Paternity List）」が導入されています。
ポイントは以下の通り：
- 期間：最短1日〜最長3日間
- 給与：休暇中も全額支給
- 対応：チームは代替選手を一時登録可能
この制度により、選手は家族の大切な時間をしっかり確保することができ、チームにも負担が少ない仕組みとなっています。
◆ 日本プロ野球（NPB）との違い
一方、日本のプロ野球には現在このような制度はありません。選手が家族の出産に立ち会う場合、一時的に「登録抹消」となり、原則10日間は一軍復帰ができないルールです。
「チームに迷惑がかかるから休めない」
――そんな声が現場からは今も聞こえてきます。
選手会は「慶弔特例制度」の導入を提案していますが、いまだに制度化は進んでいません。
◆ 家族もキャリアも大切にできる環境を
今回の大谷選手の行動は、日本スポーツ界にも大きなヒントを与えてくれます。
これからの時代、選手が「家族を大切にする」ことと「プロとして活躍する」ことは、両立できて当然であるべきです。
家族もキャリアも両立できる未来へ――
日本プロ野球界にも、選手が安心して休める制度づくりが求められています。
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